療養からの復帰
療養中の生活・復職までの流れ・再発防止
療養中の生活
心の療養から復帰までの時間は人それぞれですが、おおよそ図1のような経過をたどります。心は一直線に回復するのではなく、全体としては調子の波を伴いながら回復に向かっていきます。

要治療期とは?
気分が落ち込み、何もやる気が起きない時期です。食欲がなく、動こうとしても動けない、自分を責めてしまうなどの状態が見られます。エネルギーがなくなっているような状態のため、休養が第一です。仕事からいったん離れ、無理に何かをしようとせず、心身の休息を最優先に過ごしましょう。
リハビリ前期とは?
気分の波があり、食欲や睡眠はまだ不安定な時期です。その時々の疲労感や億劫(おっくう)さを目安に、無理せず心や身体が感じるままに活動しましょう。自分にノルマを課してはいけません。動きやすい時間に動き、好きなことをするなど、「今、目の前でできそうなこと」を少しずつ行いましょう。
リハビリ後期とは?
徐々に気持ちが安定してきます。食欲も出て眠れるようになり、外出しても疲れすぎなくなります。少しずつ生活リズムを整え、家事や散歩、疲れすぎない程度の運動を行って体力を回復します。図書館やショッピングセンターなど、人のいる場所にも慣れていきましょう。あわせて、少しずつ「頭のリハビリ」も行っていきましょう。
復職までの流れ
主治医が「復職可能」と診断した場合※は、復職プログラム実施の申請を行います。復職プログラム実施後は、教育委員会に復職の申し出を行い、審査委員会を経て、復職へと進みます。
※医師が休養(休職)延長を診断した場合は、休職延長の手続きが必要です。
復職支援プログラム
復帰前に、所属する学校において本人の復職を支援するための現場実施型のプログラムを実施します。
• 休職期間中に実施
• 本人・主治医・学校・教育委員会の協議のもと、訓練スケジュールを決定
• 原則として、短時間の軽微な業務内容から開始し、徐々にフルタイム・通常業務へ移行します。
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1週目 |
始業時間〜3時間 |
机上整理、管理職面談、教材研究、日誌記入など |
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2週目 |
始業時間〜給食後 |
授業参観、教材研究、管理職面談など |
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3週目 |
始業時間〜15時 |
T2授業、教材研究、給食指導、行事参加、管理職面談など |
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4週目 |
フルタイム |
T1授業、単独授業、教材研究、管理職面談、職員会議など |
復職審査会
病気休職後に現場復帰する場合、各教育委員会において復職審査会が行われます。本人が復職できる状態に達しているかを確認する場です。
出席者)教育委員会スタッフ、医師(精神科医・内科医等)、本人、学校長
※教育委員会の判断により、ご家族が出席する場合もあります。
復職時期のめやす
職場復帰が可能になるには、下記のような要素がバランスよく整っていることが重要です。
• 生活リズム: 朝、決まった時間に起きられる など
• 体力: 人の多い場所に行っても疲れすぎない など
• 職場との関わり: 職場に行ける/仕事に関する情報に触れても気持ちが安定している など
• 認知力・集中力の回復: 趣味や娯楽を楽しめる など
• 再発予防: 病休職した要因を振り返ることができる など
再発防止のために
ここからは、職場復帰後しばらくの時期の過ごし方についてお伝えします。
復帰後になりやすい気持ち
• 3か月くらいは現場感覚を取り戻せない...
• 疲労を感じやすい...
• 人の言葉や表情にデリケートになりやすい...
• みんなが仕事しているところを先に帰れない...
過ごし方のヒント
◯睡眠と栄養
予想以上に疲労を感じることが多いため、7時間以上の睡眠と、栄養のある食事を心がけましょう。
◯休養を優先
復帰後3か月は旅行や特別なイベントを避け、休日は休養を最優先にしましょう。
◯通院の継続
職場復帰したからといって、通院をやめないようにしましょう。お薬を自己判断で中止すると再発につながりかねず危険です。主治医と相談しましょう。
◯焦らない
「定時退勤では申し訳ない...」「休んだ分を取り戻したい」といった考えに偏ると、不調に陥る可能性が高まります。焦らずゆっくりと、1年程度の長期的なペースで整えていくつもりで、考えのバランスをとりましょう。