予防と対応
復職者への声かけ
メンタルヘルス不調による休職からの復職に際して、周囲はどのようにかかわり声をかけるのが望ましいでしょうか。復職者が、再び安心して職場へ戻れるよう迎え入れるポイントまとめてみました。
基本姿勢
ごく自然な態度で接する: 気を遣っている感じや、特別扱いされている感じが伝わると、復職者を傷つけてしまうことがあります。
無理に励まさない: 善意の言葉であっても、「元気になって良かったね」や「頑張ってね」といった表現は、本人にとってプレッシャーになることがあります。「また一緒に働けて嬉しいです」や「お帰りなさい」といった、自身の気持をシンプルに伝えるのが良いでしょう。
管理職の場合
「焦らず少しずつ慣れていくので良い」というメッセージ: 復職初期は、体調や集中力に波があるのが自然であり、周りのスピードに圧倒されて焦ってしまうことが少なくありません。定期的な面談や短い声かけを通じて、「最近どうですか」「何か困っていることはありますか」と確認する機会を設けると良いでしょう。その際には、"評価"ではなく"支援"の姿勢で聴くことが大切です。
過度に踏み込まない: 心配だからといって、本人が望んでいない配慮を一方的に押し付けたりすることは避けましょう。「分からないことがあったら遠慮なく聞いて下さいね」と、必要であればいつでも相談にのることを伝えておくと良いでしょう。
同僚の場合
腫れ物に触るようではなく自然な関わり: 同僚たちから距離を置かれてしまうと、疎外感が生じ周囲から孤立していると思ってしまいます。以前と同じように雑談をしたり、昼食を共にするなど、日常的な交流を通じて心理的な安心感を育むことができます。
職場全体の雰囲気
職場全体の理解を深める: 「メンタルヘルス不調は自分には関係ない」と特別視せず、「誰もが不調になる可能性がある」という認識を共有し、互いを支え合う雰囲気や文化を醸成することが、再発防止と持続的な働きやすさにつながります。
執筆協力
関東中央病院メンタルヘルスセンターは、公立学校共済組合員からのメンタルヘルス相談、メンタル不調で休職中の組合員を対象とした復職支援プログラムを実施しています。 また学校管理職の相談、共済組合各支部からの講演依頼も積極的に受け付けており、医師・心理士・保健師が協働で、教員のメンタルヘルス不調予防策の実践と開発に取り組んでいます。