ストレス・考え方
考えの幅を広げよう
あなたの「パッと浮かんでくる考え」は?
下記のような出来事に遭遇したとき、みなさんの頭の中には、瞬間的にどんな考えが浮かびますか?
出来事:同僚と廊下ですれ違ったときにあいさつをしたが、素通りされてしまった。
考えの例:「考えごとでもしていて、気づかなかったのかな。」
「何か急ぎの用事でもあったのかな。」
「もしかして嫌われているのかも...。」
人によって味の好みが違うように、考えにも人それぞれ傾向やクセがあります。そして、私たちはこの考えに従って、気持ちを経験したり、行動を起こしたりしています(図1)。

図1のように、根拠もないのに「嫌われているのかも...」とネガティブに考えてしまうクセがある人は、それが気持ちや行動にも影響して、悪循環に陥り、ストレスを感じやすくなります。
自分の考えに働きかけてみる
このようなとき、自分自身に「待った!」をかけて、次のように問いかけてみると、どうなるでしょうか。
問いかけの例:「自分の考え方は100%正しいのか?他の考え方はないだろうか?」
「このことを信頼できる友だちに相談したら、何と言ってくれるだろう?」
問いかけによって、自分の考えの妥当性を検証し、ちがう視点からの考えを導き出すことができると、それに伴って、気持ちや行動も変化します(図2)。

認知行動療法における認知再構成法
認知行動療法では、「パッと浮かぶ考え」のことを「自動思考」と呼び、自動思考を柔軟で現実的な考えに変化させる作業のことを「認知再構成」と呼びます。
自動思考への働きかけは、一朝一夕でできるようにはなりませんが、繰り返し練習することで、自分を苦しめる考えから抜け出しやすくなってきます。
執筆協力
当院では、公立学校共済組合の組合員、主に公立学校の教職員の方を対象に、「メンタルヘルス相談」「研修会(くわいの会)」「講師派遣」などのメンタルヘルス対策事業を行っています。心理療法士がみなさまの心のサポートをいたします。ぜひご利用ください。