こころの基礎知識

知っておきたい“こころ”についての基礎知識をまとめています。

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精神疾患

メンタルヘルスのお薬について

メンタルヘルスの治療に用いられるお薬は、脳の神経系に作用してさまざまな精神症状を改善します。主なものとして、幻覚や妄想を抑える抗精神病薬、気分や意欲を回復させる抗うつ薬、躁状態やうつ状態を改善・予防する気分安定薬、不安や緊張をやわらげる抗不安薬、不眠を改善する睡眠薬、多動・不注意などを軽減する精神刺激薬、けいれん発作を抑える抗てんかん薬などがあります。

「(メンタルの)薬は飲みたくない」「なんとなく怖い」などと言う方が少なくありませんが、適切に使用すれば安全で、治療の大きな助けになります。たとえば、「うつ病」(特に古典的なうつ病)には抗うつ薬が有効であることがよく知られています。さらに、症状が回復した後も内服を継続することで、再発を予防できることも明らかにされています。そのため、治療を続けている方に対して「まだ薬を飲んでいるの?」「いつになったら薬をやめられるの?」といった声かけは、たとえ善意であっても適切とは言えません。

また、睡眠薬の依存性を心配される方も少なくありませんが、多くの場合「常用量依存」と呼ばれる、いわば「薬を飲むことで睡眠が確保される」という状態に留まります。これは、一般にイメージされるアルコール依存や違法薬物依存などとは全く異なります。「睡眠薬無しでも何とか眠れるけど、週に1日,2日くらいは眠れない日が...」という状態よりは、「睡眠薬1錠を飲みさえすれば、毎日快眠」という状態の方が、トータルとして心身の健康度が高いとも考えられます。

メンタル不調の際には、必要に応じて薬を上手に使い、つらい症状を和らげることが大切です。「薬に頼るのはよくない」と我慢して周囲に心配をかけるよりも、「薬を活用しながら自分をコントロールできている」状態のほうが、むしろ自立した健康的な姿と言えるでしょう。

執筆協力

関東中央病院

関東中央病院メンタルヘルスセンターは、公立学校共済組合員からのメンタルヘルス相談、メンタル不調で休職中の組合員を対象とした復職支援プログラムを実施しています。 また学校管理職の相談、共済組合各支部からの講演依頼も積極的に受け付けており、医師・心理士・保健師が協働で、教員のメンタルヘルス不調予防策の実践と開発に取り組んでいます。

関東中央病院
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