精神疾患
精神疾患について知る
精神疾患の特徴と予防・手当で心がけること
ここでは、精神疾患の頻度の高さ、個人の生活習慣・体質に加え職場生活の影響が大きいと、再発リスクの高さと根気強い治療の必要性を説明します。
まず精神疾患の頻度ですが、一生のうち何らかの精神疾患(認知症を除く)にかかる人は日本人全体の約25%、4人に1人と推計されています。「そんなに多いの?」と驚いたなら、それは病気に気づかず治療を受けない人が大勢いるからです。実際、うつ病のように身近な病気でも、病気と理解せず治療を受けないまま悪化していく人が沢山います。
発症や再発には、個人の体質・気質や生活習慣も影響しますが、教職員では、職場の影響を無視できません。これには長時間労働のほか、慣れない業務や職場環境、子供、保護者、他の教職員との関係でのストレスなどが関わっています。なお教職員ではうつ病などの気分障害と適応障害が多くみられますが、どちらも職場等環境の影響が大きい病気です。
治療は、十分な睡眠・休養、適度の運動、気持ちと生活の支援を土台に、必要な薬を組み合わせます。なるべく早く始めましょう。精神疾患は生活に大きく影響するため、治療開始が遅れるほど生活の困難やトラブルが深刻になるからです。また、教員の中には処方された薬を勝手にやめる人を見かけますが、良くありません。日頃の「指導の癖」を「治療」に持ち込んではいけません。
精神疾患は糖尿病や喘息と似て、状態改善後も再発リスクが残る病気です。治療は根気よく続けましょう。スマホの長時間使用を含む生活習慣の改善、「土日は休む」など働き方の見直しも、発症と悪化・再発を防ぐ上で大切です。職場を含む生活の見直し、根気強いケア、専門家の支援活用を通じて病気を防いでいきましょう。
執筆協力
関東中央病院メンタルヘルスセンターは、公立学校共済組合員からのメンタルヘルス相談、メンタル不調で休職中の組合員を対象とした復職支援プログラムを実施しています。 また学校管理職の相談、共済組合各支部からの講演依頼も積極的に受け付けており、医師・心理士・保健師が協働で、教員のメンタルヘルス不調予防策の実践と開発に取り組んでいます。