予防と対応
話を聞くコツ
職場では人から相談を受けることがあると思います。「実は」と打ち明けられたり、こちらから心配して話を聞くこともあります。そういった相談の際の注意点を4つ紹介します。
1つは「時間」です。相談は30分から、長くても1時間程度に収めましょう。それ以上だと話す方も聞く方も集中力が落ち、同じ話の繰り返しになったり、頭や気持ちが混乱して話のポイントが分からなくなりがちです。あらかじめ「私は何時まで大丈夫です。あなたは?」、と終了時間を決めてから話を始めましょう。その日だけで終わりそうになければ、次回の日時の見当をつけてから終わりにします。
2つ目は「場所と守秘性」です。話の漏れない場所(可能なら個室)で聞きます。また内容が他人に漏れない保証も大切です。ただ自殺のリスク等、専門家を含めた第3者の助けが必要な場合時には、相手にその旨説明して納得してもらいましょう。聞き手1人で抱え込んではいけない話もあります。
3つ目は「誰が(誰と)聞くか?」です。体のことやハラスメントの相談では、同性の教職員の同席が望ましいこともあります。あらかじめ相手の希望を聞いておくと良いです。
最後の、そして最も肝心な点は、「心配している気持ちを伝える」ことです。こちらの気にかけている気持ちが伝われば、相談も進みやすいでしょう。具体的に、①何をどういう風に、②なぜ心配しているのかを説明し、その上で③時間を設けて話を聞きたいと思っている旨を伝えてください。「最近元気がない様子で心配しています。今度時間を取って話をお聞きしたいのですが」といった具合です。なお「心配」が相手の心に伝わるには、普段からの信頼関係構築が大切です。
執筆協力
関東中央病院メンタルヘルスセンターは、公立学校共済組合員からのメンタルヘルス相談、メンタル不調で休職中の組合員を対象とした復職支援プログラムを実施しています。 また学校管理職の相談、共済組合各支部からの講演依頼も積極的に受け付けており、医師・心理士・保健師が協働で、教員のメンタルヘルス不調予防策の実践と開発に取り組んでいます。